県道土砂崩れで漁船通学 宇検村屋鈍

漁船を使い通学する屋鈍集落の子どもたち=24日午前7時40分ごろ、宇検村平田漁港  

漁船を使い通学する屋鈍集落の子どもたち=24日午前7時40分ごろ、宇検村平田漁港

 20日から23日にかけて大雨に見舞われた奄美地方では、天候が回復した日、土砂崩れで通行止めとなっている県道の復旧作業が始まった。瀬戸内町薩川地区の安脚場実久線(加計呂麻島)は土砂の除去作業が進み、24日午後5時から片側通行が可能になった。宇検村阿室地区の曽津高崎線の現場は今後も斜面が崩れる恐れがあるとして、復旧のめどは立っていない。

 

 県瀬戸内事務所によると、宇検村の阿室―屋鈍間を結ぶ曽津高崎線の現場は高さ約50㍍、幅50~60㍍にわたって斜面が崩れている。24日は土砂を取り除くための伐採作業を行ったが、新たに崩れそうな場所が見つかった。今後も大雨が降る恐れがあるため、天候を見ながら作業を進める予定。

 

 21日午後から幹線道路が使えなくなった屋鈍集落(29世帯、56人)では、近くの平田漁港まで漁船を使い住民を輸送している。日は午前5時半に奄美市名瀬の高校に通う生徒と総菜店に勤務する住民を輸送、同7時半には阿室小中学校に通う児童生徒らを運んだ。この日は帰りの便を含め、6回漁船を利用した。

 

 約10分かけて平田漁港に着いた阿室中学校3年の生徒は「土砂崩れなどが心配で長時間降り続く雨が怖かった。きょうは晴れてほっとしている。早く道路がよくなってほしい」と話していた。

 

 同集落の崎初夫区長(67)は「規制が解除されるまで10日ぐらいかかるのではないか。しばらくは漁船を利用することになるが、風が強まり波が高くなると海上輸送も大変。食料は移動販売車が林道の迂回(うかい)路を使って来てくれるようになっている。25日からまた雨になりそうなので心配だ」と語っていた。