研修医 縫合技術競う 県立大島病院

筋膜を想定した2本のチューブを手術で使われる糸で結び付ける研修医たち=13日、奄美市名瀬

筋膜を想定した2本のチューブを手術で使われる糸で結び付ける研修医たち=13日、奄美市名瀬

 外科医不足の中、奄美での外科医定着を図ろうと、県立大島病院は13日、若い研修医を対象に皮膚や筋膜の縫合の技を競うコンテストを同病院で開いた。全国各地の大学から集まっている12人の研修医たちは、はさみやピンセットを器用に操りながら人工皮膚の縫合に取り組んだ。

 

 参加した研修医は外科や内科、産婦人科などで勉強中。10人の医師が審査する中▽筋膜の縫合を想定した糸結び▽シリコン状の人工皮膚を使った真皮縫合―の2部門で、総合点を競い合った。

 

 糸結び部門では、実際の手術で使われるモノフィラメント合成吸収糸を使用。制限時間5分の中で、筋膜に見立てた2本のチューブを指で結び付け、その強度を測った。

 

 真皮縫合部門では人工皮膚の傷口を縫合。30分の制限時間内に10㌢の傷口をいかにきれいに縫合できるかを競った。参加者は鑷子と呼ばれるピンセットやクーパー(はさみ)などを用いて、時折手を震わせながら慎重に縫合していた。

 

 参加した大和村出身の鹿児島大学生市田泰海さん(26)は「消化器内科志望だったが外科への興味も出てきた」と意欲的に話した。

 

 臨床研修センター長の満純孝医師は「このような機会があれば互いの評価ができ技術向上につながる」と評価した。今後も開催予定で、第1回の1位には山形大学の佐藤美友研修医が選ばれた。