秋幾農業創成塾塾生が焼酎用秋名米苗床作り

奄美黒糖焼酎用加工米の苗床作りを実施した秋幾農業創成塾生=21日、龍郷町秋名

奄美黒糖焼酎用加工米の苗床作りを実施した秋幾農業創成塾生=21日、龍郷町秋名

 龍郷町秋名と幾里両集落の農家らでつくる「秋幾農業創成塾」(龍宮省三塾長、20人)は21日、同町秋名の町秋幾農産物集出荷場で奄美黒糖焼酎用加工米の苗床作りを実施した。前期同様、収穫後は島内の蔵元2社が買い取り、オール奄美産のプレミアム新商品を目指す。

 

 両集落は国指定重要無形民俗文化財の稲作儀礼「秋名アラセツ行事」を受け継ぐ。島内各地で米作りが途絶えた現在も田園風景を守り続けている。しかし、人口減少や高齢化に悩む近年は休耕田も多く、田袋復活が課題となっている。黒糖焼酎用の加工米栽培は休耕田解消、焼酎販売のてこ入れにつながるとして関係者は「地域活性化の起爆剤にしたい」と意気込んでいる。

 

 創成塾は2016年12月、「奄美大島酒造㈱」(本社・奄美市名瀬、有村成生社長)、「渡酒造㈱」(本社・同、渡慶彦代表取締役)と17年産焼酎用加工米の生産業務委託契約を締結。18年度も昨年度と同様に合計1650キロの収穫を目指す。

 

 事業は国の「耕作放棄地再生利用緊急対策交付金」「水田活用直接支払交付金」を活用し、原料購入などに充てる。原料米の品種はコシヒカリ。秋名集落の休耕田(85アール)を借り受け、4月に田植え、7月中旬に収穫、8月中旬には精米を終える予定。両蔵元は黒砂糖も地場産を使う。目指すのは〝オール奄美産〟の黒糖焼酎だ。

 

 この日は252枚の苗床を用意。塾生らは育苗用専用床土に発芽したもみ殻を敷き詰める作業に汗を流した。龍宮塾長はじめ塾生らは「昨年の米は焼酎となって今は熟成期間と聞いている。今期も昨年同様に出荷できるように頑張りたい」と力を込めた。