笑いと涙、寸劇「ハナシグヮ」上演 小米老人クラブ「親和会」

迫真の演技で会場を盛り上げた方言寸劇=10日、知名町フローラル館

迫真の演技で会場を盛り上げた方言寸劇=10日、知名町フローラル館

 知名町小米の老人クラブ「親和会」(平山秀子会長)は10日、同町フローラル館で開催されたあまみ農協利用者年金友の会知名支部第14回総会の演芸発表に登場。方言寸劇「ハナシグヮ」を上演し、笑いあり涙ありの熱演で観客を魅了した。

 

 同会は方言継承や認知症予防などを目的に方言寸劇に取り組み、今回が初作品。脚本は昨年度の『島唄・島ムニ大会』でも方言寸劇を手掛けた田中和夫さん(87)が担当し、田中さんを含む70~80代の会員5人が出演した。

 

 「産(な)し子(ぐゎ) 振(ふ)い捨(し)てぃてぃ 戻(むどぅ)らよでぃしゃしが 居(う)らぬ親(うや) 求(とぅ)めてぃ 泣(な)きゅらと思(うむ)てぃ」(訳:わが子を振り捨てて(実家へ)戻ろうかと思うが、いない親を求めて泣くであろうと思うと決心がつかない)

 

 ストーリーは沖永良部島に伝わるこの唄がモチーフ(題材)。嫁ぎ先で夫の暴力やしゅうとめのいじめに遭う母親の苦悩と、わが子への愛情を描いた。

 

 会場は、5人の年齢を感じさせない迫真の演技に大盛り上がり。最後は沖永良部島民謡「サイサイ節」の総踊りで締めくくった。

 

 公演を終えて田中さんは「劇はせりふを覚え、演じることで頭の体操になる。その成果を披露することで人を喜ばすことにつながればうれしい。次は『島唄・島ムニ大会』に向けて準備を進めたい」と笑顔で話した。