笠利町出身の松山さん 建築九州賞でダブル受賞

九州建築賞でW受賞した松山さんの「いぬお病院」(提供写真)

九州建築賞でダブル受賞した松山さんの「いぬお病院」(提供写真)

 一般社団法人日本建築学会九州支部などが主催する第11回建築九州賞の審査がこのほどあり、奄美市笠利町出身の建築家松山将勝さん(49)の㈱松山建築設計室(福岡市)が住宅、一般建築の両部門でそれぞれトップ賞となる作品賞に選ばれた。ダブル受賞は同コンクール初の快挙。松山さんは「今までにないことと聞き大変うれしい。奄美の皆さんにも知ってもらえれば」と喜びを語った。

 

 建築九州賞は公益社団法人日本建築家協会九州支部、同沖縄支部共催。今年は住宅部門に22作品、一般建築部門に57作品の応募があり、4作品が作品賞と特別賞に選出された。

 

 住宅部門作品賞を受賞した松山さんの「大屋根の棲家」(長崎県佐世保市)は、周囲の住宅地に調和するよう切妻屋根にするなど景観を工夫。坂道が多い土地の特徴を生かし、塀を設けずに家屋を半地下状にすることでプライバシーを確保しながら開放感のある空間を目指した。

 

 一般建築部門の「いぬお病院」(佐賀県鳥栖市)は全156床の精神科・心療内科病院。ホテルのような内装で圧迫感をなくし、患者同士が交流したり人と触れ合うための「ラウンジ」と呼ばれるスペースを内部に設置して利用者の社会復帰率向上に貢献した。

 

 松山さんは奄美市笠利町須野の出身。同市の菓子店フランドール朝日通り本店や奄美きょら海工房なども手掛けている。「受賞のことは奄美の両親にはまだ伝えてないので、驚く様子が楽しみ」と話した。

 

 作品は松山建築設計室ホームページで閲覧できるほか、九州建築賞の第1次選考通過作と受賞作29作品は同支部が公立図書館などに寄贈する記録誌「九州建築選2017」に掲載される。4月中旬に発行し、九州地方各県の市町村と公立図書館に寄贈するという。

「大屋根の棲家」(提供写真)

「大屋根の棲家」(提供写真)