級友が77年ぶり再会  喜界町

77年ぶりの再会を果たした(前列右から)平山さんと森さん=4月13日朝、喜界島のホテルで(提供写真)

77年ぶりの再会を果たした(前列右から)平山さんと森さん=4月13日朝、喜界島のホテルで(提供写真)

 家族旅行で偶然訪れた飲食店が、級友との77年ぶりの再会に導いた。初めて喜界島を訪れた伊仙町の平山良文さん(89)は4月13日、同級生の森正雄さん=喜界町=と再会した。2人は「平成最後の僥倖だ」と喜び、「次は徳之島で同窓会をしよう」と令和への約束を誓い合った。

 

 旅行は1泊2日の日程で、奄美群島の中で喜界島にだけ行ったことがないという平山さんへ家族からのプレゼント。県外からも子どもたちが集まり、9人で喜界島の観光地を巡った。

 

 喜界町湾の飲食店「天晴(あっぱれ)」で夕食を取っていると、平山さんが「喜界に友達がいる。生きていたら会ってみたいなあ」とぽつりと漏らした。平山さんと森さんは戦時中の1942(昭和17)年、伊仙国民学校卒。卒業後、森さんは大阪へ引っ越していた。その後、喜界島にいると聞いていたが、会うことはないままだったという。

 

 家族が店主の晴峰繁穂さん(56)に話したところ、「その人ならご近所さんだ」。とんとん拍子に話が進み、翌朝には森さんが孫と共にホテルを訪ねてくれた。

 

 「テレビドラマのような大げさな再会ではなかったけれど、ただお互いに目を合わせて会話をし、目を潤ませながら手を握り締めていました」と娘の生ゆかりさん(51)。見守った家族も涙を浮かべて2人の再会を喜んだ。

 

 平山さんは「お互いに顔はずいぶん変わったけれど、声ですぐに分かったよ」と笑顔。徳之島にはほかに6人の同級生がおり、「今度は徳之島でみんなで会うのが楽しみ」と話した。