終戦75年、不戦の誓い新たに 奄美各地で慰霊祭

約70人が参列した奄美市の戦没者合同慰霊祭=15日、同市名瀬

約70人が参列した奄美市の戦没者合同慰霊祭=15日、同市名瀬

 終戦から75年を迎えた15日、奄美各地で戦没者慰霊祭や追悼式が行われた。昭和の時代に生きる人々を翻弄した戦争、米軍統治の記憶は平成、令和へと語り継がれ、戦後世代の平和の芽を育ててきた。新型コロナウイルスの影響で規模縮小する地域も見られた中、参列者は犠牲者に鎮魂の祈りをささげ、不戦の誓いを新たにした。

 

 奄美市名瀬の戦没者合同慰霊祭は市役所会議室であった。新型コロナ感染拡大防止のため行政側の出席者を限定し、昨年より3割程度少ない約70人が参列した。

 

 金井顕三郎実行委員長は「悲しみが尽きることはない。悲惨な歴史を繰り返すことのないよう、平和を堅持する知恵を次の時代へ継承しないといけない」と伝えていくことの意義を訴えた。新型コロナにも触れて「今こそ平和への願いを持ち続け、辛抱強く耐えていくことで苦難を乗り越えていけると確信している」と力強く呼び掛けた。

 

 朝山毅市長は「戦後世代が8割を超える時代になった。当たり前のように享受している平和と繁栄は尊い犠牲の上に築かれていることを忘れてはならない」と強調した。与勝広議長は「8月15日は全国民が不戦を誓う日。戦没者のみ霊の安らかなることを祈念する」と語った。

 

 人々は献花し、手を合わせて祈りをささげた。正午のサイレン時には全員で黙とう。参列者の一部は、あかざき公園の奄美群島殉職者慰霊塔に出向き、線香を供えて犠牲者を悼んだ。