結の心を未来へ 瀬戸内町で町民ミュージカル初上演

45人が出演した初の町民ミュージカル「ユイツナグ」=15日、瀬戸内町

45人が出演した初の町民ミュージカル「ユイツナグ」=15日、瀬戸内町

 瀬戸内町初の町民ミュージカル公演「ユイツナグ~きゅら島の心を未来へ」(町教育委員会社会教育課主催)は15日、同町きゅら島交流館大ホールであった。町内の5歳から73歳まで男女45人が出演。瀬戸内町を主題とした物語を演じ、集落、地域の枠を超えた助け合い〝結〟の心の大切さを表現した。

 

 ミュージカルは2018年度公民館講座の一つ。地域おこし協力隊の長紘子さんがミュージカル企画などを手掛けるNPO法人で活動していた経験を生かし、脚本、演出、演技指導などを担当。受講生は4月から週1回の練習を重ねてきた。

 

 舞台は海に囲まれた世界。人々は四つの島で文化や伝統を「カナ」にささげ、「恵み」をもらうことで豊かな生活を送っていた。ある時から「恵み」を「カネ」に換える新たな生活スタイルが広がり、世界は混乱。人々は幸せとは何かを見つめ直すとともに、各島の文化や伝統の違いを認め合い、共に生きる道を探っていく。

 

 振り付けには、島唄、八月踊り唄をはじめ各地域の伝承芸能を取り入れた。方言を織り交ぜたせりふに会場から笑いや歓声が沸き起こった。

 

 この日は2回公演し、320人分の座席はほとんど埋まった。観覧した女性(30)は「妹が出演した。普段の生活からは考えられない演技にびっくりした。違いは乗り越えられるというストーリーに感動した」と話した。

 

 出演した叶瑞代さん(60)は「40年前のミュージカル経験を思い出し、楽しめた」、久田友樹さん(18)は「舞台に立つのが好きで参加した。町内各地域から集まった出演者が練習を通じ、ストーリーのように一つになれた」と達成感をにじませた。

 ミュージカルは今回入場できなかった観覧希望者の声に応え、8月12日の再演が決まっている。