緊急事態宣言、2年連続GWに 奄美の観光者「耐えるしかない」

貸し出し用車両の車内を入念に消毒、清掃するレンタカースタッフ=24日、奄美市笠利町の奄美ラッキーレンタカー

貸し出し用車両の車内を入念に消毒、清掃するレンタカースタッフ=24日、奄美市笠利町の奄美ラッキーレンタカー

 新型コロナウイルスの感染再拡大が続く東京や大阪など4都府県に対し、政府の緊急事態宣言が25日、発令された。大型連休(ゴールデンウィーク)も期間に含まれ、奄美群島の宿泊施設では予約のキャンセルが出るなど影響が出ている。2年連続となる緊急事態宣言下でのゴールデンウイークに観光業関係者は落胆しつつも、「今は耐えるしかない」と前を向く。

 

 「ゴールデンウイーク中の予約キャンセルが増えてきている。このような状況なのでしょうがない」と話すのはホテルやレンタカー業などを展開するビッグビジネス(奄美市)の向井純一代表取締役(44)。「レンタカーは光触媒で抗菌加工したり、事務所にシャワー室を設置したりするなど感染防止対策を行ってきた。島外からいらっしゃる方が安心できるよう、今後も対策をしっかりしていくしかない」と強調し、政府に対しては事業所が行う感染予防の取り組みへの支援拡充を求めた。

 

 あまみ大島観光物産連盟には、「ゴールデンウイークに奄美大島へ行っても大丈夫ですか」といった電話での問い合わせが数件寄せられているという。同連盟スタッフは「奄美への旅行を迷っていたり、予約のキャンセルができずに来島を決めたりした人もいるようだ。こちらから来ないでくださいとは言えない。島の現状を伝えた上で、最終的にはご自身で判断してもらうようお願いしている」と語った。

 

 ビジネスホテル喜界(喜界町)の基井啓子代表(60)は「帰省される方や観光客が少なく、ゴールデンウイークの予約はほとんどない状況。小さい島なので連休中に多くの方が来られると正直怖い気持ちもある」と複雑な心境を吐露する。それでも、鹿児島県民限定で県が実施する県内旅行商品の割引事業第2弾には期待。基井代表は「昨年からお客さんが減り続けている。この状態が続くと大変厳しい。来島する方には、マスク着用など感染対策をしっかりとした上でいらしてほしい」と訴えた。

 

 ホテルシーワールド(和泊町)の西盛文支配人(52)は「宿泊の新規予約は4月に入ってから活発だったが、まん延防止措置が始まった約10日前から動きが鈍くなっている」と話す。

 

 ゴールデンウイークの稼働率は現時点で6割ほどで、「宿泊予約のキャンセルに目立った動きはまだない。旅行を予定している人への国の対応がはっきりしてくれば、予約が消える可能性はある」と警戒する。「感染を収束させるため、緊急事態宣言の発令はしょうがない。ホテルにとって厳しい状況が続くが、しのぐしかない」とも話した。