縁側並びお月見茶会 奄美市

秋風に吹かれながら茶を楽しむ参加者=14日、奄美市名瀬

秋風に吹かれながら茶を楽しむ参加者=14日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬の繁華街、屋仁川の一角で秋の一服をたしなむ―。島料理屋「なつかしゃ家」で14日夜、お月見茶会が催された。店舗敷地内にしつらえた縁側の完成祝いを兼ねたもの。あいにくの曇り空で十六夜をめでることはできなかったが、参加者は三味線の音色と秋の初風を感じながら茶の湯文化に触れた。

 

 縁側は本棟と離れをつなぐ形で作られた。広さは10畳分。一角には知人から贈られたミニ高倉も設置した。

 

 オーナーで元中学校校長の恵上イサ子さんがそこに込めたのは、島の縁側文化の継承だ。「私たちは縁側に座りながら親や祖父母からいろんなことを教わった。道行く人が気軽に立ち寄れる憩いの場になれば」と思いを語る。

 

 お月見会は茶道裏千家淡交会奄美大島支所(原正仁支所長)から福永宗秀幹事長ら7人が協力。参加者は季節の菓子を頂いた後、茶の香りとほろ苦さを堪能した。唄者・平久美さんの三味線演奏が静かに花を添えた。

 

 同僚と参加した奄美市の40代女性は「縁側で頂くお茶は風情があってすてきだった」と楽しんだ様子だった。