自主返納後の生活に不安 考えたことがある」は29% 運転免許証・高齢者アンケート

 県警は県内で暮らす65歳以上の運転者328人にアンケートを行った。運転免許証の自主返納制度を「知っている」と答えた人は270人で82%を占めた一方、「自主返納を考えたことがあるか」という問いに「ある」と回答した人は95人(29%)にとどまった。

 

 アンケートは5月から7月まで行った。自主返納を考えたことがある人に自主返納しなかった理由(複数回答)を尋ねると、「交通手段がなく生活が不便になる」と答えた人が最多の58人。次いで「運転の継続に支障がないと考えた」(51人)、「仕事で車を運転する必要がある」(19人)と続いた。

 

 自主返納のタイミングを聞いた質問(複数回答)には「身体機能の衰えを感じたとき」が236人と最も多く、「区切りのいい年齢になったとき」が174人、「家族に勧められたとき」が46人だった。

 

 80歳を「区切りのいい年齢」に挙げる人が67人と最も多く、次いで85歳(66人)、90歳(20人)、75歳(13人)の順に多かった。

 

 2017年に運転免許証を自主返納した県民は5749人。うち65歳以上の返納者は5568人で前年より1274人増えたが、返納後の生活に不安を抱えている人は多い現状が浮き彫りになった。

 

 県警は「バスの無料化やタクシーの助成化などの支援策を周知し、返納後の生活を今まで通り送れるようさまざまな対策を考えたい」としている。