自然遺産登録へ具体的な日程示す

世界自然遺産登録に向けたスケジュールなどの報告があった地域連絡会議の会合=26日、那覇市

世界自然遺産登録に向けたスケジュールなどの報告があった地域連絡会議の会合=26日、那覇市

 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産候補地地域連絡会議の会合が26日、那覇市の沖縄県教職員共済会館「八汐荘」であった。環境省は今年6月下旬から7月上旬に中東バーレーンで開かれる第42回世界遺産委員会の具体的な日程の見通しを示した。奄美・沖縄を含めた新規登録案件の審査は29日~1日に行われる可能性が高い。鹿児島、沖縄両県は登録可否の発表を生中継するパブリックビューイングを候補地の地元などで行う。

 

 地域連絡会議は環境省、林野庁、鹿児島、沖縄両県と自然遺産候補地4地域の12市町村で2016年10月に設立。各地域別の部会を設け、遺産候補地の適正な管理の在り方を検討している。

 

 会合には関係者ら約30人が出席。事務局長の東岡礼治・環境省那覇自然環境事務所長は「(今年夏の)世界遺産委員会で登録の可否が決まり、候補地にとって大きな局面を迎える。遺産の価値を後世へ引き継いでいけるように、課題に実行力を持ち一丸となって取り組むことが求められる」と関係機関の連携強化を呼び掛けた。

 

 奄美・沖縄の世界自然遺産登録に向けたスケジュールについて同省が報告。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際自然保護連合(IUCN)は昨年10月の現地視察後、日本側に照会した推薦地の保全対策などに関する追加の確認事項への回答を踏まえて、専門家の協議を経て5月の大型連休明けにもユネスコ世界遺産センターに評価報告書を提出する見込み。▽登録▽情報照会▽登録延期▽登録不可―の4段階で勧告する。

 

 世界遺産委員会は6月24日~7月4日に開催される。新規登録については「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)を含む文化遺産22件、複合遺産2件、奄美・沖縄を含む自然遺産5件の審議が29日~1日にある見込みで、同省は「奄美・沖縄は後半の審議が濃厚」としている。

 

 会合では鹿児島県が「世界自然遺産奄美トレイル」や金作原国有林(奄美市名瀬)など遺産候補地の利用適正化の取り組みについて、沖縄県は沖縄島北部やんばる地域と西表島の住民アンケート結果などを報告した。鹿児島県は世界遺産委員会のパブリックビューイングを奄美大島、徳之島、鹿児島市の3会場で行う方針。