船会社案を募集、聴取へ 瀬戸内町クルーズ船寄港地検討協議会

船会社案を募集することを了承した第2回会合=1日、瀬戸内町役場

船会社案を募集することを了承した第2回会合=1日、瀬戸内町役場

 瀬戸内町が同町西古見に誘致を考えているクルーズ船寄港地開発計画について、その在り方を検討する協議会の第2回会合が1日、同町役場会議室であった。前回の協議で委員から指摘されたクルーズ船寄港地誘致の効果や懸念事項への対応方針を国や町が説明したが、船会社不在の抽象的な内容にとどまっている現状から、議論を進めるために「考えを聞くことは重要」として、町が船会社の案を募集、聴取することを了承した。

 

 協議会は国が昨年8月に公開した「島嶼(しょ)部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」を踏まえ、同町の最適なクルーズ船寄港地の在り方を町長に提言する目的。町内各種団体代表や島外の学識経験者など19人で構成する。

 

 この日は町がクルーズ船寄港地のイメージ図を提示。基本コンセプト(概念)は▽旅客の適正な観光管理、自然環境保全の啓蒙(けいもう)▽地元産品の販売や地元企業によるサービス提供―とし、施設建設や旅客の移動手段などを提案した一方、「具体的な計画は船会社と協議して決める必要がある」とあくまで想定案であることを強調した。

 

 バラスト水(大型船舶が航行時のバランスをとるために船内に貯留する海水)排出による環境汚染の懸念については、国交省が2017年9月に発効した規制管理条約の概要を説明した。

 

 委員からは、町が主導して誘致計画を積極的に推進すべきとの意見がある一方で、「基本コンセプトが崩れたら計画をやめるなど、環境の保全と世界自然遺産登録に逆行しない方向性がほしい」「『大型クルーズ』『西古見』というキーワードは最初から変わっていない。それを白紙に戻して考えることはできないか」などの意見もあった。

 

 次回会合では、船会社の案を聞くとともに、22万㌧級の大型クルーズ船寄港地誘致に反対する「奄美の自然を守る会」が同町に合ったクルーズ船観光の在り方や地域活性化策を提案する時間を設けることも決まった。

 

 会合の内容は町公式チャンネル(動画共有サイトYouTube)でライブ配信した。