藻場造成、順調に生育―すみよう漁業集落

与論町漁協に提供するために藻が付着した造成用ブロックを回収する関係者=20日、奄美市住用町の戸玉漁港

与論町漁協に提供するために藻が付着した造成用ブロックを回収する関係者=20日、奄美市住用町の戸玉漁港

 奄美市住用町の「すみよう漁業集落」(森田勇代表)の藻場造成の取り組みが今年は成果を挙げている。同町の戸玉漁港に投入した造成用ブロックに藻が付着し、昨年と比べ順調に育っている。水産資源確保の支援で、24日にブロック2基を与論町漁協(町英八郎組合長)に無償提供した。

 

 同漁業集落は魚介類の産卵場やウニの餌場確保にもつなげようと、キレバモクの一種を生育している。藻場は今年、船揚げ用スロープに約50平方㍍にわたって形成され、大きなものは1㍍の長さにまで成長している。

 

 諏訪原清高副代表や県大島支庁林務水産課の職員によると、昨年はまったく藻が育たなかった。今年、藻場の生育が良いのは冬場の寒さが影響し、魚からの食害が減ったことなどが要因として考えられる。龍郷町や瀬戸内町で漁業関係者が取り組んでいる藻場造成も今年は良好だという。

 

 20日、与論町漁協へ提供するため藻が付着した造成用ブロック2基を回収したほか、新たにブロック8基を投入した。与論町漁協の町組合長は「与論では藻の生育が悪く、今回の提供は本当にありがたい。せっかく頂いた藻なので大切に育てたい」と話した。

 

 諏訪原副代表は「同じ漁師として協力するのは当然のこと。藻場は魚介類の産卵場やウニの餌場にもなり、水産資源の確保で大切。今後も藻場の造成に力を入れていきたい」と語った。