西古見戦跡に落書き 「二度としないで」注意呼び掛け 瀬戸内町教委

「掩蓋式観測所跡」内で見つかった落書き=3日、瀬戸内町西古見(同町教育委員会提供)

「掩蓋式観測所跡」内で見つかった落書き=3日、瀬戸内町西古見(同町教育委員会提供)

 瀬戸内町西古見の戦争遺跡「掩蓋(えんがい)式観測所跡」で鉛筆による落書きが見つかった。戦争の悲惨さや歴史を学ぶ重要な遺跡であり、同町教育委員会はこのような行為を二度としないよう呼び掛けている。

 

 町教委によると、落書きが見つかったのは同施設の内部。相合い傘のイラストや漢字の「愛」、人の名前とみられる「幸子」と「E・S」が並べて書かれていた。「H30・4・1」が日付であれば、最近書かれたものである可能性が高い。

 

 掩蓋式観測所は1921(大正10)年ごろに造られた西古見砲台の付帯施設。円形の鉄筋コンクリート造りで一部が2階建て構造。戦時は、加計呂麻島や徳之島、東シナ海が一望できる観測用スリットから敵艦の位置を確認していた。

 

 町教委では同施設を含め、町内に残る戦争遺跡の文化財指定を目指しており、町教委埋蔵文化財担当の鼎丈太郎さんは「幸い、今回の落書きは消しゴムで消すことができたが、今後も続くようであれば警察への届け出や遺跡の見学規制を行わざるを得なくなる。町の遺跡を子どもたちや未来へと残していくため、こうした事が起きないようにしたい」と力を込めた。

「掩蓋式観測所跡」外観=3日、瀬戸内町西古見(同町教育委員会提供)

「掩蓋式観測所跡」外観=3日、瀬戸内町西古見(同町教育委員会提供)