西郷の遺徳しのぶ 荘内南洲会(山形)が研修旅行

 

西郷隆盛ゆかりの地で地元案内人に解説を受ける荘内南洲会の会員ら=26日、龍郷町

西郷隆盛ゆかりの地で所有者に解説を受ける荘内南洲会の会員ら=26日、龍郷町

山形県を拠点とする西郷隆盛の顕彰団体「(公財)荘内南洲会」の会員が25日から3泊4日の日程で奄美大島と鹿児島本土の西郷ゆかりの地を巡っている。一行は26日、西郷が1859年から約3年間、潜居したとされる龍郷町を訪問。西郷南洲流謫跡や西郷の妻・愛加那の墓などを視察し、西郷の遺徳をしのんだ。

 

 同会は、西郷ゆかりの地への研修旅行を2~3年に1回のペースで実施している。同会によると、奄美群島では3年前、沖永良部島を訪ねている。奄美大島での研修は初めて。

 

 今回は会員19人が25日、奄美大島入り。奄美市名瀬芦花部の南洲神社を参拝後、同集落の住民と交流した。26日は、龍郷町で西郷と愛加那の住居跡地や町りゅうがく館なども見学した。

 

 沖永良部島も訪れたことがあるという荘内南洲会の水野貞吉理事長(86)は「現地の人と話をする中で、敬天愛人の考えを大事にした西郷翁の精神が伝わってきて感動した。今後も研修を続けたい」と語った。

 

 一行は27日、鹿児島市の南洲墓地や県歴史資料センター黎明館などを視察し、28日に帰途に就く。

 

 荘内と西郷との縁は戊辰戦争にさかのぼる。その戦争で庄内(荘内)藩は新政府軍に抵抗したが、戦後処理で西郷は寛大な処置を下した。荘内の西郷師事者によって「南洲翁遺訓」が刊行され、全国に広まった。