西郷菊次郎の功績たたえる 生誕160周年祭、志塾・西郷塾が主催 龍郷町

児童生徒が歌と踊りで功績をたたえた西郷菊次郎生誕160年祭=13日、龍郷町龍郷

児童生徒が歌と踊りで功績をたたえた西郷菊次郎生誕160年祭=13日、龍郷町龍郷

 龍郷町名誉町民・西郷菊次郎(1861~1928年)の生誕160周年祭が13日、同町龍郷の龍家本家屋敷跡であった。主催の「志塾・西郷塾」(久保明雄塾長)会員や町関係者、児童生徒らが出席し、歌やダンスを奉納して国内外で活躍した先人の功績をたたえた。

 

 西郷菊次郎は、龍郷に潜居していた西郷隆盛と妻・愛加那の長男として誕生した。台湾の宜蘭(ぎらん)庁長や京都市長、鹿児島県さつま町の永野金山鉱業館長を務め、氾濫の多かった宜蘭川の堤防工事や、京都の都市整備事業、鉱山労働者らへの教育・福利厚生事業など、各地で功績を残した。

 

 13日は旧暦1月2日で、菊次郎の誕生日に当たる。同町龍郷小浜の龍家本家屋敷跡は西郷隆盛が愛加那と共に約3年暮らし、菊次郎が生まれた場所で、石垣などが今も残っている。

 

 久保塾長は「菊次郎翁は父隆盛から敬天愛人の教えを受け継ぎ、各地で住民のために尽くした。その原点はここ龍郷。これからも功績を語り継いでいく」とあいさつ。来賓の田中完県大島支庁長、竹田泰典町長、前田豊成町議会議長がそれぞれ功績をたたえ遺徳をしのんだ。

 

 同町は生誕160周年を記念して青少年の「菊次郎ミュージカル」事業を進めており、8月の公演に向けて練習を重ねている。この日は出演者の児童生徒がミュージカルの一部を奉納した。大島高校2年生の隈元莉緒奈さん(17)は「いつか台湾や京都でも発表して龍郷をアピールしたい」と話した。

 

 生誕祭では西郷塾メンバーが創作紙芝居「菊次郎物語」を披露したほか、町職員有志のバンド演奏もあった。