観光業者に無料PCR検査 国立感染症研究所が実施へ 与論町

国立感染症研究所のモバイルラボが開設される予定の与論徳洲会病院=与論町茶花

国立感染症研究所のモバイルラボが開設される予定の与論徳洲会病院=与論町茶花

 与論町で発生している新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、国立感染症研究所は島内に独自のPCR検査機器を持ち込み、観光業者の希望者を対象に検査を行う「モバイルラボ」を18日から実施する。一度に30件ほどの検査が可能。観光客に接する機会が多い事業者を対象に行うことで、来島者らに安全性をアピールするのが狙い。

 14日、与論町役場で開かれた感染症対策本部会議で、国立感染症研究所の職員が説明した。

 与論町によると、現在、与論徳洲会病院でも島内の有症状者や濃厚接触者を対象にPCR検査を実施しているが、県本土へ検体を輸送しているため、天候に左右されるなど判定までに時間がかかっている。

 今回は無症状の宿泊事業者や飲食店従業員らの希望者を対象に、国立感染症研究所が研究の一環として一度に多数の検体を即日検査できるPCR検査機器を持参し実施する。

 16日午後5時まで希望者を募り、18~20日の3日間、与論徳洲会病院の敷地内でドライブスルー形式で検査を行う。費用は同研究所が負担する。13日に島内の観光業者向けに説明会があった。

 与論町の飲食店関係者は「これまでPCR検査は濃厚接触者でないと受けられず、従業員の中には不安を抱えている人もいた。陰性であることを祈るが、検査を受けられることはありがたい」と話していた。

 14日の感染症対策本部会議には役場職員や県職員、鹿児島大の医師ら25人が出席。島外に搬送された患者の状況などについて報告があった。