認定ガイド誕生から3年 20年度、更新制度導入へ 現在、109人が活動 奄美群島エコツアー

地元の子どもたちに自然の魅力を伝える認定ガイド=2019年8月、奄美大島

地元の子どもたちに自然の魅力を伝える認定ガイド=2019年8月、奄美大島

 奄美群島のエコツアーガイド認定制度は運用開始から3年を迎えた。これまでに109人の認定ガイドが誕生し、各島のさまざまなフィールドで活躍している。初年度の認定者62人が有効期限の3年目を迎え、更新制度の導入に向けて検討が進められている。9月ごろに開かれる奄美群島エコツーリズム推進協議会(会長・朝山毅奄美市長)の総会での承認を経て、2020年度内に講習などが実施される見通し。

 

 エコツアーガイドの認定制度は、奄美・沖縄の世界自然遺産登録による観光客の増加を視野に、環境保全と観光振興を調和させるエコツーリズムの推進を目的に導入された。ガイドが奄美の自然や文化に深い知識を持ち、来訪者に安全で質の高いプログラムを提供する体制の構築を目指し、ガイド技術などに関する講習会の受講と、1年以上の実務経験などを認定要件に定めた。

 

 認定制度の導入に向けて、奄美12市町村長や各島のエコツアーガイド連絡協議会の代表、学識経験者らで構成する奄美群島エコツーリズム推進協議会が14年3月に発足。群島全体のエコツアーの在り方について協議を重ね、エコツーリズム推進法に基づく「奄美群島エコツーリズム推進全体構想」を策定。17年2月に国の認定を受けた。

 

 17年8月に第1号となる認定ガイド56人が誕生。同年12月に6人、18年12月に23人、20年1月に24人が認定された。島別の認定ガイドは▽奄美大島64人▽喜界島6人▽徳之島17人▽沖永良部島、与論島各11人。

 

 更新制度について、推進協議会事務局の奄美群島広域事務組合は、ガイドや有識者への聞き取り調査を踏まえて、座学の講習のほか、試験の導入も含めて検討を進めている。担当者は「同じ島で活動してきた認定ガイドが経験を共有して、改善点に気付き、今後の活動に役立てられる制度にしたい」と述べた。

 

 奄美大島エコツアーガイド連絡協議会の喜島浩介会長は「プライドを持って活動するには知識と技術が必要。認定ガイドの意識の向上につながる制度になればいい」と期待を示した。

 

 20年度の新規の認定講習は秋以降に計画しているが、更新講習も含め、新型コロナウイルスの影響で延期となる場合がある。