認知症への理解深める 奄美市名瀬

認知症との向き合い方などを語る髙見国生さん=20日、奄美市名瀬

認知症との向き合い方などを語る髙見国生さん=20日、奄美市名瀬

 大島地区の「認知症を理解し一緒に歩む県民週間講演会」(県主催)が20日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。公益社団法人認知症の人と家族の会の髙見国生顧問が「忘れても一人ひとりが主人公」と題して講演。約300人が聴講して認知症について理解を深めた。

 

 認知症は一度得た記憶、認識、判断、学習などの知的機能が低下し、自己や周囲の状況把握や判断が不正確になる病気。徘徊(はいかい)や失禁、人物誤認、なんでも食べるなどの症状があり、自立した生活が困難になる。

 

 髙見さんは「2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われている」と説明。老老介護や独居による遠距離介護、これまで家事の経験がなかった男性による介護などは家族の心身疲労や家庭生活混乱などの苦労があるとした。

 

 家族が認知症と診断されたら①ぼけを恥じない、隠さない②一人で頑張らない③積極的に支援制度を利用する―ことが重要などと呼び掛け、「認知症で人生は終わらない。理解者を増やすためにも手助けを求める勇気を持って」と話し、「介護することはその人の人生を豊かにし、人間性を高める」と語った。

 

 講演後は、父親が認知症になった家族の戸惑いが解消されていく状況を描いた島口寸劇や、認知症患者の子ども、配偶者、支援者それぞれの立場から体験談などを語るパネルディスカッションがあった。講演前には認知症カフェや脳年齢測定などの各種体験コーナーも開設した。