与論グスク模型を初公開 沖縄県立博物館・美術館

沖縄県立博物館・美術館の特別展で公開されている与論グスクのジオラマ模型=那覇市(同館所蔵)

沖縄県立博物館・美術館の特別展で公開されている与論グスクのジオラマ模型=那覇市(同館所蔵)

 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」世界遺産登録20周年を記念した沖縄県立博物館・美術館(那覇市)の特別展「グスク・ぐすく・城│動乱の時代に生み出された遺産」では、同館が作製した与論グスクのジオラマ模型が初公開されている。

 

 与論グスクは与論島の最高地点に位置し、15世紀初めに北山王の親族である王舅(オーシャン)が築いたという伝承がある。沖縄本島以外のグスクでは最も規模が大きく、2万~3万平方㍍の面積を有した。

 

 同館主任学芸員の山本正昭さんは与論グスクについて「標高の高い所にあることで、沖縄本島など南の島々が一望できる地理的な優位性がある。同時に、麓には船が出入りできる湾があることからも、この場所にグスクが築かれた必然性があると感じる」と特徴を解説。

 

 さらに「離島の中では破格の規模であり、沖縄本島にはないグスクの特徴を備えているのも魅力の一つ。恐らく北に展開する布石として、北山のてこ入れによってこれだけの規模が実現したのではないか」と話した。

 

 特別展は今月19日まで。他にもグスク時代の始まりを端的に示しているとされる喜界島の城久(ぐすく)遺跡群、ものづくりの新たな技術導入を示している徳之島のカムィヤキ古窯跡など奄美関連の展示がある。