警戒基準「2」を据え置き 塩田知事、状況次第で引き上げも 新型コロナ対策本部会議

感染拡大警戒基準の「ステージ2」継続を確認した県の対策本部会議=11日、鹿児島市

感染拡大警戒基準の「ステージ2」継続を確認した県の対策本部会議=11日、鹿児島市

 【鹿児島総局】県は11日、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・塩田康一知事)の会議を鹿児島市の県庁で開き、感染拡大の警戒基準を「ステージ2」にとどめることを確認した。一方、県内で感染者が増えていることから、塩田知事は今後の状況次第で引き上げの可能性も示唆。「県民の警戒が緩んでいるのではないかとも思う」と懸念を示し、県民に対して一定の危機感を求めた。

 

 県内では12月に入り、徳之島や県本土でのクラスター(感染者集団)発生など、感染者が急増。3~9日の1週間の患者増加数は112人と3桁に達し、9日の感染者数は1日当たりで過去最多の40人となった。県は、県内の感染者対応病床に対する入院患者の占有率が18・7%となったことなどを受け、9日付けで新型コロナ対応病床確保計画のフェーズを「3」に引き上げた。

 

 病床フェーズと同じく4段階で設定している感染拡大の警戒基準を「2」に据え置くとしたことについて、塩田知事は「医療機関への負担が増えているものの、重症者は1人にとどまり、病床がひっ迫しているとはいえない」と説明。一方で「病床占有率など、今後の状況の変化によっては(ステージの)引き上げもあり得る」と述べた。

 

 県の対応として「ステージ2の判断に基づき、県境を越えた移動の自粛や飲食店の営業時間短縮、政府の『Go Toキャンペーン』の使用制限などを求める考えはない」とした。その上で、感染経路不明の感染者が増加傾向で、無症状の感染者からの感染の恐れもあることから、発熱などの症状がある場合の行動自粛を強く促した。

 

 徳之島でのクラスター発生に関しては「地元自治体が不要不急の外出自粛を求めており、協力してほしい」と住民に要望。加えて、離島での感染対策については「これまでは島外からの持ち込みに対する警戒が強く、自分の周囲は大丈夫との考えがあったのではないか。今後は、身の回りの人たちでも感染の可能性があると考え、十分に感染防止対策を取ってほしい」と求めた。