貴重な戦前史料も展示 ブラジル移民の企画展が開幕 宇検村

大正時代に村で撮影された貴重な写真に見入る企画展開幕式の出席者=22日、宇検村の元気の出る館

大正時代に村で撮影された貴重な写真に見入る企画展開幕式の出席者=22日、宇検村の元気の出る館

 宇検村ブラジル移民100周年企画展(宇検村教育委員会主催)が22日、同村生涯学習センター「元気の出る館」で始まった。初日は開幕式があり関係者約20人が出席して企画展の成功を祈念した。会場には戦前の貴重な史料も多数展示している。

 

 宇検村誌によると、村からの移民が始まったのは1918(大正7)年。戦時中の中断を挟んで1961(昭和36)年まで続いた。移民開始から100周年に当たった今年7月、村は訪問団を結成し、ブラジルを訪問。村出身者やその子孫らと交流を深めた。

 

 企画展では移民の際に必要だった書類などを交えて戦前からの移民の歴史や村との交流を分かりやすく解説。移民開始75周年、80周年の訪問団が現地を訪れた時の写真などをパネル約100枚でまとめている。国際協力機構(JICA)横浜海外移住資料館提供の動画資料も展示している。

 

 村野巳代治教育長は開幕のあいさつで「ブラジルへ移住した方々の過去を学ぶことはこれからの村の進むべき道を考える上でも重要」と企画展の意義を述べ、「村の若者が世界への広い視野を持てるように今後も現地との交流を続けたい」と話した。

 

 会場には1924(大正13)年に同村湯湾で撮影された送別会の写真なども展示されている。元田信有村長は「村の歴史をあらためて知ることができる素晴らしい企画。多くの人に足を運んでほしい」と語った。

 

 展示会は12月25日まで(祝日は休館)。入場は無料で午前9時から午後5時まで。企画・運営する村教委学芸員の渡聡子さんは「写っている人の名前が分からない写真も多い。情報収集のためにも多くの人に来場してほしい」と呼び掛けた。