農作物、路線バスで出荷 沖永良部、貨客混載実験

貨客混載の実証実験で路線バスに出荷用の農作物を積み込む農家=9日、和泊町

貨客混載の実証実験で路線バスに出荷用の農作物を積み込む農家=9日、和泊町

 和泊、知名両町は9日、沖永良部バス企業団の路線バスの利用促進などにつなげようと、乗り合いバスで貨物を運ぶ「貨客混載」の実証実験を始めた。モニター登録した農家からの依頼を受けてバスで農作物を受け取り、島内の商業施設へ運ぶ。実証実験は25日まで。バス企業団の担当者は「実用化へ向けて実験結果を分析し、料金設定や一度に運べる貨物量の上限などの検討を進めたい」と語った。

 

 実証実験は、新たなモビリティ(交通・移動手段)を推進する地域を支援する経済産業省と国土交通省の「スマートモビリティチャレンジ」事業を奄美群島で初めて活用して実施。高齢者を対象にした買い物支援の実証実験の準備も進めている。

 

 農作物出荷支援のモニターは9日現在、島内で5世帯。農家は無償貸与された専用のタブレットで出荷を依頼。配送には専用の保冷バッグを使用する。実証実験のため、今回は利用料金は発生しない。

 

 初日は3件の依頼があり、バスの座席の一部を使った配送用スペースにホウレンソウやタンカンなどが積み込まれ、和泊町のスーパーへ運ばれた。

 

 スナップエンドウ5キロの出荷を依頼した和泊町国頭の川畑須美子さん(70)は「出荷作業の手間が省けて助かる。タブレットを使った出荷依頼も簡単で安心した。2日に1回は利用したい」と笑顔で話した。