遠隔合同授業を研究公開 徳之島町、3小つなぎ複式指導が充実

花徳小と母間小で行った遠隔合同公開授業=2日、徳之島町花徳小学校

花徳小と母間小で行った遠隔合同公開授業=2日、徳之島町花徳小学校

 2015年度から3年間、文部科学省のICT(情報通信技術)実証事業の一環でテレビ会議システムを活用した遠隔合同授業を実践している徳之島町の花徳、母間、山の3小学校による公開研究会が2日、同町花徳小学校であった。遠隔授業の研究成果発表や公開授業、講演などがあり、参加者は複式学級における双方向型の授業の効果や進め方について理解を深めた。

 

 研究会には島内外から教職員や教育関係者など約

100人が参加した。参加者は3校を同システムでつないだ外国語活動を参観し、映像や音声、授業の進め方などを確認。花徳小、母間小の2校による遠隔授業では、担当教諭の指導などを見学した。

 

 実証事業の研究発表を行った母間小の赤崎公彦教諭は複式合同授業のメリット、デメリットを挙げ「実証事業の目的は複式の解消ではなく充実。教員の指導技術の向上に寄与する点が大きかった。この成果が県内の人口減少地域の実践事例として広がっていくことを期待する」と報告した。

 

 その後、鹿児島大学法文教育学域教育学系の山本朋弘准教授が、「徳之島町のICT活用の成果と今後」をテーマに講演した。3校の遠隔授業について「児童の学習規律が定着し、授業力の向上で複式指導が充実した。全国の学校をリードできる実績」などと総括。継続した遠隔事業の実践とともに、今後導入を検討している学校などとの連携に期待を寄せた。

 

 町教委によると、来年度は3校に手々小学校を加えた4校で遠隔授業を実施する方針。