遺産価値の自然触れる 世界自然遺産勉強会・森歩き 徳之島

世界自然遺産推薦地を散策し、身近に残る自然に触れる参加者=9日、徳之島中部の剥岳林道

世界自然遺産推薦地を散策し、身近に残る自然に触れる参加者=9日、徳之島中部の剥岳林道

 【徳之島総局】環境省徳之島管理官事務所は9日、徳之島中部で世界自然遺産勉強会・森歩きを開いた。島内から約60人が参加。座学や自然遺産推薦地の観察を通じて、身近に残る自然の素晴らしさに触れ、遺産価値や希少種保護の重要性に理解を深めた。

 天城町の三京公民館で開かれた座学は、国立公園管理官補佐の麓良平さんが講師を担当。徳之島を含む南西諸島が約200万年前に大陸から切り離され、トクノシマカンアオイやオビトカゲモドキなど約30種類の絶滅危惧種が生育・生息する生物多様性を遺産価値の一つに挙げ「自然の価値を知り、みんなで守っていこう」と訴えた。
 森歩きは島中部の剥岳林道であり、NPO法人奄美野鳥の会の高美喜男さんがガイドを務めた。高さんはオキナワウラジロガシやサクラツツジ、ヒカゲヘゴなど林道沿いに自生する植物の特徴を紹介。「島内にはここ以外にも貴重な自然が残る林道がある。ガイドにお願いして時には島に親しんで」と述べた。
 参加した天城町天城の中原博幸さん(62)は「自然豊かな林道に入る機会がなかったので別世界に来た気分。ガイドの説明を受け、世界自然遺産の価値を身近に感じた。次は希少動物に出合う散策に参加したい」と話した。
 15日には元県立博物館主任学芸主事の寺田仁志さんが案内役を務め、天城町の寝姿山を散策する予定。