酒席囲みにぎやかに 沖永良部島の墓正月

墓前で酒席を囲み、先祖とともに新年を祝う人々=16日、知名町田皆

墓前で酒席を囲み、先祖とともに新年を祝う人々=16日、知名町田皆

  【沖永良部総局】1月16日は墓正月。先祖とともに新年の到来を祝う沖永良部島の伝統行事で、各集落では多くの住民が墓参した。知名町田皆集落では老若男女が墓前で車座になって酒席を設ける昔ながらの光景が見られた。

 

 かつて盛んに行われていた墓正月は時代の移り変わりとともに簡素化されていったが、知名町田皆や瀬利覚など一部の地域では、一族らが墓前で酒席を設ける伝統が今も続いている。

 

 田皆の共同墓地には午前8時半ごろから人々が集まり、清掃や先祖に供え物をささげて線香を上げた後、酒席を囲んだ。平日だったが田皆の墓地では地元の子どもらの姿も。小学生は授業の一環、中学生は学校の許可を得て行事に参加した。

 

 7家族約20人がそろい、にぎやかな声を響かせていた根釜家の根釜常己さん(69)は「墓正月は年の初めにご先祖の前で親せきが一堂に会する機会。(先祖も)にぎやかで喜んでいると思う」と話していた。