重大事故発生を懸念 空自ヘリの扉落下受け 奄美の平和団体

  沖永良部島で発生した航空自衛隊輸送ヘリコプターの輸送庫扉(カーゴドア)落下事故を受け、奄美群島の平和団体の関係者らは7日、トラブルに対する怒りの声を寄せた。軍用機によるトラブルが国内で相次ぐ中、「奄美でも人命に関わる重大事故が起こりかねない」などと指摘し、抗議集会の開催も検討している。

 

 自衛隊の航空機を巡っては、2017年10月に静岡県で航空自衛隊輸送ヘリの墜落事故が発生し、空自百里基地(千葉県)ではF4戦闘機の燃料タンクから出火。今年2月には佐賀県で陸自攻撃ヘリが民家に墜落するなどの事故があった。

 

 自衛隊機だけでなく、沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校では17年12月に飛行中の米軍輸送ヘリから窓が落下。青森県でも今年2月、米軍のF16戦闘機が三沢基地近くの湖に燃料タンクを投棄するなど、軍用機によるトラブルが頻発している。

 

 知名町でのトラブルでは、ヘリのドアは分屯地近くの森林に落下し人的被害はなかったが、奄美ブロック護憲平和フォーラムの城村則文事務局長(65)は「国民の安全を守るはずが、逆に危険にさらしている」と批判した。

 

 自衛隊を巡っては、奄美大島の奄美市名瀬と瀬戸内町節子で陸上自衛隊の駐屯地整備が進められているが、城村事務局長らは「施設が完成すれば軍用機の飛来頻度は上がり、住民の危険度も増す」と指摘している。