野生化シカ駆除本格化 喜界町、農業被害の拡大懸念

自動撮影カメラが捉えた野生化したシカ=2018年10月5日、喜界町の百之台公園(喜界町役場提供)

自動撮影カメラが捉えた野生化したシカ=2018年10月5日、喜界町の百之台公園(喜界町役場提供)

 喜界島で野生化したシカが繁殖している問題で、町側が本格的な駆除に乗り出している。町猟友会の協力を得て2019年度内に40頭を目標に駆除。生息数を徐々に減らし根絶する計画だ。

 

 町は17年度から駆除事業に着手。17年度に20頭(うち幼獣6頭)、18年度は37頭(同3頭)を駆除し、19年度には9月20日現在で20頭を駆除している。

 

 町農業振興課によると、サトウキビの新芽やカボチャの実、牧草などの食害が目撃されており、今後さらに他の作物への被害拡大も懸念されるという。

 

 捕獲作業を効率的に行うため町は18年度、生息実態調査を実施。島内20カ所に自動撮影カメラを設置するなどして調べた結果、島中央部に広がる百之台公園から、北部の小野津、志戸桶、佐手久など各集落の林などに多く生息していることが分かっている。

 

 シカの繁殖力はとても強いことから、町は生息実態調査を継続しつつ、推定される生息数の2割を超える頭数を目標に駆除を進め、根絶を図る計画だ。

 

 同島のシカは人為的に持ち込まれた個体が10年ほど前に逃げ出し、野生化して増えたとみられている。