金久中学校で「西郷どん」原作者林さんら出張授業

出張授業で自己紹介する(左から)林真理子さんと里アンナさん=23日、金久中

出張授業で自己紹介する(左から)林真理子さんと里アンナさん=23日、金久中

 NHKで放送中の大河ドラマ「西郷(せご)どん」の原作者で作家の林真理子さんら4氏を講師に迎えた出張授業が奄美市名瀬の金久中学校であった。林さんは「西郷が大人物になったのは奄美大島で過ごした3年半の影響が大きい。皆さんは西郷を変えた人々の末裔。誇り高く生きてほしい」と呼び掛けた。

 

 授業は日本文化の追求、普及を目的に専門家が集う「エンジン01文化戦略会議」が主催した。今回、金久中の依頼を受け、ボランティアで実施された。林さんのほか、作曲家の三枝成彰さん、アーティストの河口洋一郎さん、社会学者の古市憲寿さんと各分野で活躍する専門家が講師を務めた。

 

 4氏はそれぞれの教室で約50分の授業を実施した。林さんの授業にはドラマに出演する奄美市笠利町出身の唄者、里アンナさんも参加し、自らが演じる「里千代金」について説明した。

 

 林さんは「史実に忠実なだけでは退屈」「面白い作品にするには話の始まりが大切」など原作を書く上で気を付けた点を挙げ、「私の『西郷どん』は明治37(1904)年の京都の場面から始まる」「西郷と妻の糸との年齢差などは史実と変えた」など工夫したことを紹介した。

 

 林さんは主演の鈴木亮平さんの撮影での様子や今後のストーリー展開にも言及。「青春を楽しんでいる西郷どんにこれから大きな転機が訪れる」「奄美で大々的なロケがあるので楽しみにしていて」と今後の見どころをPRした。

 

 受講した師玉建一さん(3年)は「しっかりと史実を探り、そこに創作を加えて面白くしていく大変さがよく分かった」「今は受験でテレビはお預けだが、これからの西郷どんの活躍が待ち遠しい」と感想を述べた。