防災工事で柳橋架け替え進む 奄美市の住用川、拡幅も

柳橋の架け替え工事などが進む住用川の流域防災工事現場=13日、奄美市住用町

柳橋の架け替え工事などが進む住用川の流域防災工事現場=13日、奄美市住用町

 県は奄美市住用町の住用川総合流域防災工事で、水害の再発防止を目的に河川の拡幅や護岸整備などを進めている。拡幅に伴い架け替えられる国道58号の柳橋は、4月下旬に橋桁を設置しており、年内にも本体の架け替えを終える予定。引き続き橋と国道部分をつなぐ道路の改良工事に入る。新しい橋への切り替えは2021年度になる見通し。県大島支庁建設課は「工事の早期完了に向け力を尽くしたい」としている。

 

 2010年10月に発生した奄美豪雨で西仲間地区の家屋97棟が浸水し、2人が犠牲になるなど甚大な被害が発生。県は再発を防ぐため11年度から住用川の工事に着手している。

 

 工事は役勝川と住用川が合流する下流域から上流への2・7キロが対象範囲。従来の河川幅員(平均45メートル)を25~50メートル拡幅して水の流量を増やすことで川の氾濫などを防ぐ。

 

 県は現在、柳橋の架け替え工事と並行して同橋の下流左岸側約50メートルまでの拡幅や護岸整備を重点的に進めている。

 

 架け替え工事は18年度内で橋脚など下部工を終了。19年度から上部工に着手しており、長崎県で製造された橋桁がこのほど到着し設置された。新設される橋の長さは、河川の拡幅に伴い現在の76メートルから87メートルへと延長される。

 

 工事は河川に生息する生物や環境に配慮した近自然工法を取り入れているのが特徴で、県内では同町の役勝川工区に次いで2例目。

 

 奄美大島にしかいないリュウキュウアユの産卵への影響を避けるため3~5月と11~翌年2月中旬の期間は川の工事を中止しているほか、上流では水制工や分散型落差工などと呼ばれる工法を利用して河床の保全を図っている。