陶芸家恩師へ作品を贈呈 奄美市名瀬

山神さん(左)から古希祝いの薩摩焼を受け取る稲田さん=16日、奄美市名瀬

山神さん(左)から古希祝いの薩摩焼を受け取る稲田さん=16日、奄美市名瀬

 「柔道でお世話になった恩師の古希祝いに作品を贈りたい」。陶芸家の山神祐樹さん(34)=伊佐市=が16日、奄美市名瀬の稲田博実さん(70)宅を訪れ薩摩焼のつぼを贈呈した。稲田さんは「教え子から突然のプレゼントでびっくり。家宝として大切にしたい」と満面に笑みをたたえた。

 

 稲田さんは金久中時代に柔道を始め、鹿児島実業高2年時に全国高校総体で団体優勝。国士舘大を卒業して教職に就き1972年の鹿児島国体も出場した。現在は県柔道会大島地区の会長を務める。

 

 山神さんは稲田さんが鹿児島工業で指導していた時の教え子。県高校総体の個人、団体で優勝したエースだった。約10年前から陶芸を志し、現在は沈壽官(ちんじゅかん)窯=日置市=で薩摩焼の製作に打ち込んでいる。

 

 山神さんはロシア皇帝に贈られた薩摩焼の大つぼを再現する企画に抜擢され、製作に尽力する姿がテレビ番組で放映された。稲田さんは偶然その番組見て教え子の活躍を喜んでいたところだったという。

 

 今回、山神さんは高校時代の柔道仲間8人と恩師のもとを訪れた。「会う前からすごい指導者と聞いていた。練習は厳しかったが優しい監督。古希祝いを贈れてうれしい」と話す山神さん。稲田さんは「テレビを見た後で、本人が立派な作品を持って来たものだから二重にびっくりした」と教え子に囲まれながら目を細めていた。