日米合同訓練を一部公開

隊庁舎内で、駐屯地内の警備要領について打ち合わせをする高射中隊と米陸軍兵=20日、奄美市名瀬

隊庁舎内で、駐屯地内の警備要領について打ち合わせをする高射中隊と米陸軍兵=20日、奄美市名瀬

 陸上自衛隊と米陸軍が奄美市名瀬大熊の陸自奄美駐屯地で合同で行っている訓練「オリエント・シールド19」が20日、訓練の一部を報道陣に公開された。駐屯地で行っている共同警備訓練の一部で、隊員と米兵士が英語で警備要領を確認したり、陸自の装備品を隊員が米兵に解説する様子が見受けられた。

 

 日米合同訓練を担当している陸自西部方面総監部は、今回奄美駐屯地で行われている警備訓練は「手の内を明かすことになるので報道公開はしない」としてきた。

 

 ところが18日、今年3月に新編されたばかりの陸自奄美駐屯地や瀬戸内分屯地(瀬戸内町節子)のある奄美の地域住民に、「自衛隊の取り組みを理解してもらいたい」として、情報保全上問題のない場面を選び、訓練の一部を報道公開することに決めた。

 

 20日、取材が可能になったのは、隊庁舎内で高射中隊と米兵が駐屯地の警備要領を確認する場面。陸自によると、日米が共同で対処しなければならない事態が国内で発生していると想定し、先遣部隊として奄美駐屯地に入った米軍が、後続部隊を受け入れる要領について、奄美駐屯地司令で奄美警備隊長の平田浩二1等陸佐の立ち会いの下、英語で打ち合わせをしていた。

 

 また、グラウンドには航空機やミサイルを迎撃する防空用ミサイル「中距離地対空誘導弾(中SAM)」を配置。中SAMを構成する発射装置などの装備品の前に英文の説明パネルを設け、米兵らが隊員から説明を受ける様子が見られた。

駐屯地のグラウンドで警備要領の説明を受ける米兵たち=20日、奄美市名瀬

駐屯地のグラウンドで警備要領の説明を受ける米兵たち=20日、奄美市名瀬

 

 訓練の性質や情報の保全上、報道陣に許可されたのは撮影のみ。やりとりの細部の報道や、隊員へのインタビューは規制された。現場で解説に当たった陸自西部方面総監部広報室は「今回は訓練の性質上、わずかな場面しかお見せできないが、地域の方々に少しでも陸自の活動や日米の取り組みをご理解いただきたい」と話した。

 

 同日は、米陸軍兵の第3陣(約20人)が、米軍ヘリ2機で奄美駐屯地に入り、駐留している米兵20人との入れ替えを計画していたが、天候不良のためヘリが飛ばず、21日に延期された。

 

 22日は駐屯地内に駐留している米兵士と隊員家族との日米文化交流プログラムが予定されている。