陸自殉職隊員の冥福祈る 徳之島町山で清掃、慰霊祭 奄美大島JC

ボランティア清掃を行う参加者=15日、徳之島町山

ボランティア清掃を行う参加者=15日、徳之島町山

 奄美大島青年会議所(JC、渡太郎理事長)は15日、急患搬送の任務中に殉職した陸上自衛隊第1混成団第101飛行隊隊員の慰霊碑がある徳之島町山地区の清掃活動を行った。JC会員や地域住民ら約70人が参加。草を刈ってごみを拾い、殉職した4人の冥福を祈った。

 

 事故が発生したのは2007年3月30日。4人は鹿児島県の要請を受け、輸送ヘリで那覇市から徳之島へ急行。視界不良で針路を変更して徳之島空港に向かう途中、ヘリは天城岳山頂近くの山中に激突した。

 

 清掃作業は事故を風化させず、犠牲になった4柱を鎮魂するため、08年から行っている。今回はNPO法人徳之島虹の会や樟南第二高校、山集落の住民らも参加。慰霊碑周辺と墜落現場に向かう山道、山漁港の3カ所で午前9時から約1時間半、清掃作業を行った。

 

 このあと、山公民館広場慰霊碑前で奄美大島JC主催の慰霊祭があった。渡理事長や高岡秀規徳之島町長らが慰霊の言葉を述べ、代表者が花を手向けて静かに合掌し、4人の御霊を慰めた。

 

 渡理事長は「殉職した隊員は地域の守り手として、過酷な任務で犠牲になった。事故を風化させることなく私たちも地域と一つになって作業することで人同士のつながりを深め、大切な人のために役割を果たすことができれば」と話した。