難聴者・中途失聴者協会を設立 奄美市

奄美市難聴者・中途失聴者協会の設立総会で、要約筆記を実演しながら講演した池端さん(写真右)=23日、奄美市名瀬

奄美市難聴者・中途失聴者協会の設立総会で、要約筆記を実演しながら講演した池端さん(写真右)=23日、奄美市名瀬

  奄美市難聴者・中途失聴者協会(大野歓会長、会員9人)の立ち上げ総会が23日、同市名瀬の奄美市社会福祉協議会であった。会員や関係者ら約30人が出席し、2018年度予算などを承認した。難聴者支援事業についての講演もあり、同協会は難聴者や中途失聴者が住みよい社会づくり実現に向けて第一歩を踏み出した。

 

 総会では発起人の大野歓さん(44)=奄美市名瀬=が会長に選出され、難聴者や中途失聴者の生活向上や社会参加、自立の促進を図ることなど活動方針を決めた。初年度は情報交換のため奇数月の第3日曜日に定例会を開くことを確認した。

 

 講演は鹿児島市手話通訳者・要約筆記者派遣運営協議会の池端てるみさん=鹿児島市=が講師を務めた。テーマは「難聴者と要約筆記」。

 

 池端さんは▽要約筆記は話し手の話の内容を要約して筆記し、聴覚障がい者に伝達するもの▽要約筆記者の養成と派遣は13年4月施行の障害者総合支援法で地方自治体の必須事業になった―などと要約筆記を実演しながら説明。鹿児島市や鹿屋市が派遣に取り組んでいる事例を挙げ、「行政に働き掛けながら、地元で要約筆記者を育ていくことが求められる」と指摘した。

 

 大野会長は「手話を使わない難聴者がいることを多くの人に知ってほしい。会員や支援者と協力し、奄美市でも要約筆記者の養成や派遣が実現できるよう活動していきたい」と話した。