難関の司法書士試験に合格 奄美高校OBの元さん

司法書士試験に合格した元さん(上左)

司法書士試験に合格した元さん(上左)

 難関といわれる国家試験の一つ「司法書士試験」に、奄美高校商業科卒の元佑也さん(39)=奄美市名瀬=が合格した。地道な努力が実を結び、3度目の挑戦で悲願達成。同校卒業生として初の快挙に元さんは「学歴を理由にして挑戦を諦めないでほしい」と語った。

 

 元さんは同市名瀬朝仁新町出身。奄美高校を卒業後、本土での勤務などを経て名瀬の司法書士事務所に就職した。2015年ごろ、育ちゆく長女(現在6歳)を見て「子どもに見せたい父の背中がある」と一念発起。司法書士資格取得を志した。

 

 「8時間を超えると脳が極限状態。夢の中でも勉強していた」と元さん。仕事がある日は6時間、休日は15時間ほどを受験勉強に費やした。繰り返しテキストを読み、過去問を解く。難解な知識は、自作の問題を解くなど工夫を凝らして習得した。

 

 過去2度の挑戦は「1度目が惨敗で、2度目は凡ミス」と元さん。再挑戦の気力を失いかけたが、周囲の支えで持ち直し資格取得を果たした。元さんは「合格したこと以上に、勉強に取り組む中で周囲に感謝し、謙虚になれたことで充実した」と振り返った。

 

 今後は研修を経て東京で司法書士業務に臨む。より厳しい環境に身を置き、自らを鍛えたいという元さん。「人のために頑張ってこそ幸せになれる。将来は奄美大島で開業し、島に恩返ししたい」と語った。

 

 法務省によると、18年度の司法書士試験受験者は1万4387人で、うち621人が合格。合格率は4・3%だった。