青少年支援の三浦さんを映画化

南海文化賞受賞祝賀会と奄美合気拳35周年記念式典で、感謝の言葉を述べる三浦一広さん(中央)=10日、奄美市名瀬

南海文化賞受賞祝賀会と奄美合気拳35周年記念式典で、感謝の言葉を述べる三浦一広さん(中央)=10日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬を拠点に、青少年の健全育成を後押しするNPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」所長を務め、これまでに3万人以上の更生を支援してきた三浦一広さん(62)の半生を描く映画の製作が計画されている。映画プロデューサーの竹本克明さんが数年前から構想を練ってきた。配役などは今後決定する見通しで、竹本プロデューサーは「年内の撮影開始を目指す」と説明。三浦さんの知名度は既に全国区だが「24時間体制で奔走する姿を、映像で多くに人たちに伝えたい」と意気込んでいる。

 

 竹本プロデューサーは「佐賀のがばいばあちゃん」などの話題作を製作。2014年ごろに映画化の構想を組み立て、三浦さんにも打診した。現職の市職員だった三浦さんの意向で保留していたが、17年度で再任用期間も終了するため、映画化の動きが再開した。

 

 三浦さんの活動は1981年、シンナーを吸っている少年との出会いが原点。83年に武道を通じて立ち直りを後押しする奄美合気拳法連盟を設立。2000年以降は「ゆずり葉の郷」や、青少年支援センターを組織。更生した少年たちを隊員とする「少年警護隊」を立ち上げ、県内初の自立援助ホーム「さざ波の家・奄美」設置などに取り組んだ。

 

 17年には第41回南海文化賞(福祉部門)を受賞。今年は奄美合気拳法連盟が設立35周年の節目も迎え、今月10日に名瀬の集宴会施設であった祝賀会では約200人の出席者が三浦さんの活動をたたえた。三浦さんは「全ての子にチャンスを、という思いで突っ走ってきたが、活動を続けられたのは周囲の人々の支えがあったからこそ」などと感謝を述べた。

 

 映画化に関しては竹本プロデューサーが祝賀会で説明。タイトルは「奄美・ゆずり葉の郷の夢」(仮題)で、劇場公開だけでなく、学校や図書館、少年保護施設などでの上映も視野に入れていくという。

 

 映画の売り上げについては「三浦さんが構想する特別児童養護施設「奄美自然学園」(仮称)設立の資金として活用したい」とも説明。映画化に向けた支援も各方面に要請していく考えだ。