青年団らキビ豊作祈願 祭り中止で神事のみ実施 大和村の開饒神社

開饒神社の例大祭でキビ豊作を祈った参加者=29日、大和村思勝

開饒神社の例大祭でキビ豊作を祈った参加者=29日、大和村思勝

 日本のサトウキビ栽培の祖とされる直川智(すなおかわち)翁をまつる大和村思勝の開饒(ひらとみ)神社で29日、例大祭が行われた。例年は同村の夏祭りに合わせて行うが、新型コロナウイルス感染症の影響で今年はこの神事のみ実施。祭り実行委員で村連合青年団の藤村雄樹団長(30)は「イベントは中止となり残念だったが、神事は1年の豊穣(ほうじょう)を願う大切なもの。キビ栽培発祥の地として奄美の発展を祈りたい」と話した。

 

 直川智は1605年に大和村大和浜で生まれ、現在の中国福建省からサトウキビの苗と製糖技術を持ち帰ったとされている。今年は25日のひらとみ祭りに合わせて神事を行う予定だったが、感染症拡大防止のため中止となっていた。

 

 例大祭には青年団のメンバーや村職員、JA職員らが参加。黒木正和宮司が祝詞をあげ、代表者が玉串をささげた。

 

 伊集院幼村長は「新型コロナで気持ちが沈むようなニュースばかりだが、奄美群島全てのキビ農家さんたちに元気を届けたいという思い。キビ発祥の地としてこれからも情報発信し、神社を守っていきたい」と話した。