食材提供、支援の輪広がる 徳之島初の子ども食堂 

 豚肉を贈呈する㈲宮本商店の宮本代表(中央)とNPOの西野代表=徳之島町亀津

豚肉を贈呈する㈲宮本商店の宮本代表(中央)とNPOの西野代表=徳之島町亀津

  【徳之島総局】中学生まで無料で利用できる「子ども食堂 まごの手」が徳之島町亀津にオープンして1年半が経過した。毎月2回の食堂開催時には、子どもからお年寄りまで多くの人が訪れ好評だ。一方、運営面で課題の一つだった食材調達は、今年に入って一般住民から提供を申し出る機会が増え始め、支援の輪が広がりつつある。

 

 子ども食堂の料理を食べる利用者=徳之島町亀津


子ども食堂の料理を食べる利用者=徳之島町亀津

 子ども食堂は家庭の事情で満足に食事ができない児童や、両親が共働きで一人で食事をしなければならない児童らを支援する民間発の取り組み。「まごの手」はNPO法人徳之島エンジェルキッズ(西野キミ子代表)が2017年10月、亀津東区のホテルニュートンバラ跡地を改装し、徳之島初の子ども食堂としてオープンした。

 

 営業は毎月第2土曜の午後6時~同8時と第4土曜の正午~午後2時半で、栄養バランスの良い7品前後の料理が並ぶ。毎回約40人が訪れ、親子の触れ合いや高齢者と子どもの交流の場にもなっている。

 

 「まごの手」は、食品の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設などへ無料で提供する「フードバンクお助けマン霧島」から食材提供を受けて運営してきた。しかし、肉や魚など不足する食材は購入しなければならず、月約1万4千円の光熱費も負担となってきた。

 

 「高校生以上から1食300円を利用料としてを頂いているが、寄付金や利用料だけでは運営費をまかなえず、足りない分は自腹を切って運営費に充てている」と西野代表(79)。台所事情は厳しかった。

 

 だが今年に入り、子ども食堂の存在を知った島民から野菜などの食材を提供する動きが出始め、3月には徳之島町亀津の精肉店「㈲宮本商店」(宮本仁代表)から豚肉10㌔と豚2頭分のレバーが贈られた。同商店は4月にも豚ミンチなど16㌔分の肉を提供しており、宮本代表(55)は「子どもたちに島で育てたおいしい豚を食べてほしい。できる範囲で協力していきたい」と子ども食堂の活動に理解を示している。

 

 西野代表によると、「まごの手」では母子家庭の親子や一人暮らしで栄養が偏りがちな高齢者も多く利用しているという。「栄養たっぷりの食事を出すため、住民からの食材提供は本当にありがたい。消費する予定のない食材を頂けると助かる」と話した。

 食材提供など問い合わせは電話0997(84)0209西野代表まで。