飲食民泊施設の上棟式 龍郷町秋名・幾里地区

来年4月のオープンを目指す飲食宿泊施設の上棟式=21日、龍郷町幾里

来年4月のオープンを目指す飲食宿泊施設の上棟式=21日、龍郷町幾里

  龍郷町が同町秋名・幾里地区に整備を進めている飲食民泊施設の上棟式が21日、建設現場であった。荒波地区の交流人口拡大と地域活性化を目指し、宿泊、飲食、体験観光メニューを提供する。来年3月に工事完了、4月にオープンし、飲食と宿泊は6月ごろのスタートを目指す。

 

 秋名・幾里両集落は国指定重要無形民俗文化財の祭事・アラセツ(新節)行事を継承しており、2017年には集落全体が奄美群島国立公園に指定された。一方で少子高齢化が進み、地域の存続が課題となっている。

 

 民泊施設は木造2階建て、延べ床面積380平方㍍。2階部分に3部屋の客室を設け、1階部分には郷土料理を提供する飲食スペースやワークショップスペース、食品加工室を設置する。

 

 本体建築工事費は1億8千万円を見込む。奄美群島成長戦略推進交付金の特定重点配分対象事業で、事業費のうち国と県が7割を補助する。

 

 上棟式では竹田泰典町長ら関係者が餅や菓子の入った袋を足場から投げ、住民らは歓声を上げながら手を伸ばした。餅投げの後は来場した児童らを中心に全員で同町のテーマソングを歌って上棟を祝った。

 

 施設オープン後は2021年3月までに930人の利用を予定。インターネットでの宿泊予約にも対応する。

 

 竹田町長は「荒波地区にはどこにも負けない伝統と文化がある。住民が主体となり地域の拠点として大いに活用してほしい」と期待。

 

 秋名アラセツ行事保存会長でもある窪田圭喜町議会議長は「訪れた人がまた来たいと思えるような体験プログラムを考えている。地域で力を合わせて荒波地区全体の活性化につなげたい」と語った。