龍郷町とおしめ公園完成

遊具や健康器具、高倉、湿地の観察デッキなどを備える龍郷町とおしめ公園(提供写真)

遊具や健康器具、高倉、湿地の観察デッキなどを備える龍郷町とおしめ公園(提供写真)

 龍郷町が同町浦に整備を進めていた「龍郷町とおしめ公園」が完成し、28日オープンした。遊具や運動器具のほか、約300年前の堤防跡とマングローブ植樹林の観察デッキ、外国語対応の観光案内板などを設置。オープニングセレモニーでは関係者がテープカットで公園の完成を祝い、「住民の憩いの場、観光客との交流の場、子どもたちの教育の場に」と期待した。

 

 公園は町役場向かいの町生涯学習センター・りゅうがく館に隣接する。都市再生整備事業を活用して2014年度から進めていた5カ年計画の一環で、16年に着工した。公園の総事業費は2億1500万円。

 

 公園内の湿地にはマングローブを形成する樹木「メヒルギ」を植栽した。町によると、湿地は奄美大島の田畑佐文仁が1711~16年、薩摩藩の命で開拓工事を行った際に築いた堤防と水田の名残。現在国道となっている公園横の直線道路が堤防跡で、堤防には潮力による崩壊を防ぐために「とおしめ(通し穴)」を開けたという。

 

 りゅうがく館側には、珍しい8本柱の高倉1棟と国の登録有形文化財の高倉3棟が並び、その奥には遊具3基、健康器具4基のほか、町内の名所や飲食店、土産物店などを紹介する観光案内板を設置した。

 

 テープカットに参加した大勝保育所の猿渡くいなさん(6)は早速、遊具を体験し「大きい滑り台が楽しかった。パパとも一緒に遊びたい」と笑顔を見せた。

 

 この日は田畑佐文仁の子孫で東京奄美会の大江修造会長も駆け付け、公園の完成を祝うとともに「とおしめ」の由来などについて講話した。