龍郷町龍郷で西郷南洲翁上陸記念祭

西郷が上陸した場面を住民らが再現した記念祭=4日、龍郷町

西郷が上陸した場面を住民らが再現した記念祭=4日、龍郷町

 幕末の2年8カ月間、幕府から身を隠すため、龍郷町で過ごした西郷隆盛の奄美大島上陸を記念する「西郷南洲翁上陸記念祭」が4日、同町龍郷であった。西郷の奄美初上陸を再現したほか、ゆかりの地をめぐる企画や西郷と妻愛加那のやしゃご2人が講話。参加者は、西郷と愛加那の足跡をたどった。

 

 西郷隆盛について龍郷町で公民館講座などを開講している志塾・西郷塾(久保明雄塾長)が西郷の遺徳を顕彰しようと、町と合同で実行委員会を結成して昨年から開催し、今年で2回目。

 

 1859(安政6)年1月12日、同町久場の阿丹崎海岸に上陸した時の様子を再現。友人の薩摩藩士、木場伝内など3人が出迎える姿を、それぞれの人物に扮(ふん)した住民が演じた。その後、参加者は西郷塾のメンバーの案内で阿丹崎から同町龍郷方面を散策。西郷と愛加那が住んだ住居跡などゆかりの地を巡った。

 

 龍郷小学校体育館では、西郷と愛加那のやしゃご2人の講話や同小児童による合唱があった。西郷と愛加那の長男・菊次郎のひ孫、島津典子さん(69)は菊次郎について、長女・菊子のひ孫、竹内恵子さん(66)は菊子についてそれぞれエピソードを披露した。

 

 2人は「西郷と愛加那の子孫は互いに助け合って仲良く暮らしている」と話し、西郷隆盛の座右の銘「敬天愛人」の精神を引き継いでいることを語った。温かく出迎えた同塾や町民らのもてなしにも感謝した。

 

 久保塾長は「上陸祭とともに西郷が暮らした龍郷町が全国から注目されることを願っている。今後も西郷と愛加那の遺徳を顕彰し上陸祭を盛り上げていきたい」と力を込めた。