4家族が「えらぶむに」紹介=東京でワークショップ

(上から)紙芝居で「えらぶむに」を発表した東さん家族、身体の部位を方言で紹介した丸山さん親子、「うたえバンバンえらぶむにバージョン」を披露した竿さんきょうだい。父親は三味線で伴奏、世代間のつながりを「えらぶむに」で発表した前田さん家族=東京・立川市の国立国語研究所

(上から)紙芝居で「えらぶむに」を発表した東さん家族/身体の部位を方言で紹介した丸山さん親子/「うたえバンバンえらぶむにバージョン」を披露した竿さんきょうだい。父親は三味線で伴奏/世代間のつながりを「えらぶむに」で発表した前田さん家族=東京・立川市の国立国語研究所

 【東京支社】「えらぶむに(琉球沖永良部語)」をテーマにしたワークショップがこのほど、東京・立川市の国立国語研究所であった。方言継承に取り組む知名町下平川校区の親子4組が事例発表。ユーモアたっぷりに地域の言葉と魅力を紹介した。

 

 同研究所などの主催。言語や沖永良部島に関心を持つ約30人が来場した。

 

 講演した同研究所の山田真寛特任助教は「沖永良部で使われている『えらぶむに』は国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)や文化庁が認定した消滅危機言語の一つ」と紹介。ほかにアイヌ語、奄美語、宮古語、八重山語などの消滅が懸念されており、言語復興の方策として「言語の記述と分析、記録、保存が必要」と訴えた。

 

 日本学術振興会の横山晶子特別研究員は、「えらぶむに」の派生や単語、文法の基本を説明した。

 

 ワークショップは沖永良部島から招かれた4家族が登場した。地域で継承されている方言を①読む②遊ぶ③歌う④聴く―のテーマで発表した。

 

 知名町の東忠史さん親子は紙芝居「りゅうぬうりたぬしま(竜の下りた島)」を読み聞かせた。丸山仁美さん、陽嘩さん(下平川小3年)親子はイラストで体の部位を紹介。竿りりさん(同校3年)姉妹は、父智之さんの三線伴奏に乗せて合唱曲「うたえバンバン」のえらぶむにバージョンを歌い上げた。前田さん家族は世代間のつながりを「えらぶむに」で発表した。練り上げられた内容とチームワークに会場から大きな拍手が寄せられた。

 

 最後は4家族全員が「えらぶ百合の花」「さいさい節」などを歌と踊りで披露した。

 

 来場者からは「親子2世代で地域文化を継承する取り組みに感心した」と活動をたたえる声や、「消滅危機言語という言葉を初めて耳にした。大切に継承すべきだと認識を新たにした」などの感想が聞かれた。