51年前の若き日の両陛下を撮影 赤塚さん

赤塚さんが51年前に撮影した両陛下の写真

赤塚さんが51年前に撮影した両陛下の写真

 天皇、皇后両陛下が1968(昭和43)年に奄美大島を訪問された際の写真を大事に保管している人たちがいる。赤塚興一さん(81)=奄美市名瀬=もその一人。陛下が皇太子時代、若き日の姿を撮影した。平成の終わりを間近に控え、写真を整理していた際に出てきた。「両陛下の退位を目前にこの1枚を見つけることができて感慨深い。奄美の歴史的瞬間に立ち会えたことは今でも誇らしく感じる」と話した。

 赤塚さんは当時、県大島支庁の運転技師。宮内庁や警備の関係者の運転手として同行し、両陛下の写真を撮った。当時の南海日日新聞によると、両陛下は4月7日から2泊3日の日程で奄美大島に来島された。写真は同月8日に古仁屋港から水浜(名瀬漁港)に到着した際に撮影したものとみられる。

 赤塚さんは両陛下がハンセン病療養所の奄美和光園を訪ねた時のことを深く心に刻んでいる。「当時はまだハンセン病に対する偏見や差別が色濃く残っていた時代。弱い者たちに対する思いやりと理解の深さを感じた」と振り返る。「元号や時代が変わっても、両陛下の優しい思いを引き継げる世の中であってほしい」と願っている。

写真を手に当時を振り返る赤塚さん=3日、奄美市名瀬

写真を手に当時を振り返る赤塚さん=3日、奄美市名瀬