60万円台まで回復 経済活動戻り、8万7千円増 大島地区7月子牛競り

123 JA県経済連肉用牛事業部肉用牛課奄美市駐在は15日、7月の大島地区子牛競り市成績速報を発表した。6市場の平均価格は60万57円で、前回5月競りと比べて8万7051円の大幅増だった。同駐在は「新型コロナウイルスに係る緊急事態宣言解除後の消費拡大運動で、牛肉消費が宣言時に比べて少しずつ増えていること、経済活動が少しずつ戻りつつあることが要因」と分析している。

 

 入場、売却とも1643頭。平均価格は雌54万8388円、去勢63万6178円。前回に比べ雌は9万5577円、去勢は8万243円それぞれ上がった。最高は雌100万6000円、去勢99万1000円、いずれも徳之島で競られた牛。総売上高は9億8589万4000円だった。

 

 市場別の平均価格は徳之島の62万2275円を筆頭に沖永良部、笠利、瀬戸内、喜界、与論の順。購買者の評価指標であるキロ単価は沖永良部2251円が最も高く、徳之島、喜界、与論、瀬戸内の順(笠利は体重計故障で未計測)。出荷日齢は沖永良部の259日を筆頭に、喜界、瀬戸内、徳之島、笠利、与論の順だった。

 同駐在は、経済活動の再開に加え、地元農家による繁殖用の雌牛導入の動きがいつも以上にあったことで雌の価格が上昇し、平均価格を押し上げたとみている。

 平均価格は60万円台まで回復したが、昨年7月競り(約72万4000円)、半年前の今年1月競り(約68万9000円)と比べると依然低い状況。

 同駐在は「子牛価格が持ち直し、資金に余裕があるうちに生産基盤を整えておくことが必要」とし、「特に生後3カ月までの餌付け飼料をしっかり与え、骨格をつくることで有利販売につなげてほしい」と生産者に求めている。