ICTや奄美の自然を解説 鹿大、島めぐり講演始まる

群島での研究成果報告などがあった鹿大の奄美群島島めぐり講演会=7日、知名町フローラル館

群島での研究成果報告などがあった鹿大の奄美群島島めぐり講演会=7日、知名町フローラル館

 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター主催の2020年度奄美群島島めぐり講演会が7日、沖永良部島を皮切りに始まった。知名町フローラル館で、鹿大学術情報基盤センターの升屋正人さんと同共通教育センターの井村隆介さんがそれぞれ講演。「身近な暮らしのICT(情報通信技術)」と、奄美群島の自然史について分かりやすく解説した。

 

 鹿大は2015年から奄美群島の生物多様性などを研究して教育に生かすプロジェクトを進めている。講演会は研究成果の地域還元を目的に昨年度から開催。今年度は12月まで、群島内6会場で実施する予定。初日は会場で19人、オンラインで17人が受講した。

 

 升屋さんはICTを活用してあらゆる人が快適に暮らせる「超スマート社会」について解説。食材注文やレシピ提案をしてくれる冷蔵庫や、廃線となった地方の足となる無人走行バスなどの利用は「既存の技術で望めば今すぐできる」とし、「超スマート社会はもう来ているのに、知らない、取り組もうとしていない。皆さんが担う人材になっていただきたい」と呼び掛けた。

 

 井村さんは鹿児島県の地理的特性を「一つの県の中で南北に長く、海に隔てられ、環境が大きく変わるすごい地域」と強調。奄美の島々の成り立ちも解説し、「外から人を呼ぶことも大事だが、地元の若い人がこの島を好きになる環境を、大人がつくってほしい」と呼び掛けた。