NPO法人宿泊所開業へ 龍郷町戸口

島暮らし体験ハウス「なかほ」で、戸口の魅力マップを発表する早稲田大学大学院生=14日、龍郷町戸口

島暮らし体験ハウス「なかほ」で、戸口の魅力マップを発表する早稲田大学大学院生=14日、龍郷町戸口

 集落の空き家を活用し、移住や定住をサポートするNPO法人「ねりやかなやレジデンス」(和泊町和泊)が、龍郷町戸口の空き家で島暮らしを体験できる簡易宿泊所を9月1日にオープンする。これに先立ち、早稲田大学大学院生がインターンとして加わり、宿泊者向けに戸口の魅力マップを作成した。

 空き家は龍郷町中戸口にある木造平屋建て一軒家。同法人の佐藤理江代表が関係者から借り受け、1棟貸しの簡易宿泊所として運営する準備をしてきた。コンセプトは「田舎のおばあちゃんの家にお泊りする感覚」。奄美への移住を考えている人や、集落での暮らしを楽しみたい人に実際に滞在して体験してもらうのが狙い。

 物件名を「島暮らし体験ハウス『なかほ』」(方言で「中戸口」)と名付け、1日1組(定員5人)限定で1泊1人6千円(1人追加ごとに2千円)。9月1日から一般予約を受け付ける。

 7月11日から3泊4日の日程で早稲田大学大学院創造理工学研究科の学生4人がインターンとして同プロジェクトに参加。宿泊者向けに戸口集落の魅力を伝えるマップ作りに挑戦した。

 集落のお年寄りから聞き取り調査や郷土料理作りを体験した学生らは14日、作成したマップを住民に発表。「絶滅が危惧されているリュウキュウアユの生息地で本物を見た」「集落に伝わる神聖なカミミチを知った」と話し、観光情報に載らないローカルな魅力を地図に記していた。

 「なかほ」は今月21日午後2時から同4時まで、一般向けに内覧会を予定。同法人は「奄美に移住したくても家が借りられない。空き家はたくさんあるのに貸し出せない。そんな課題が島にはたくさんある。解決のモデルケースになれれば」と話している。