ごみ搬入住民安堵 台風被害復旧で8日間閉鎖 沖永良部クリーンセンター

2018年10月16日

地域

ごみステーションに山積みされた可燃ごみの袋=15日、和泊町和泊

ごみステーションに山積みされた可燃ごみの袋=15日、和泊町和泊

 【沖永良部総局】台風24号、25号による施設被害で、一時閉鎖となっていた沖永良部クリーンセンター(和泊町瀬名)は15日、ごみの搬入を再開した。家庭ごみの収集運搬も再開され、長期間、家にごみをためていた住民らからも安堵の声が聞かれた。

 

 同センターを運営する沖永良部衛生管理組合によると、強風で施設の屋根が損壊し、施設内部や機械類が雨水に濡れ、修理や点検のため7日から14日までの8日間一時閉鎖。その間はごみの収集運搬も行われず、和泊、知名両町は各家庭内でごみを保管するよう住民に呼び掛けていた。

 

災害ごみの搬入も再開され、多くのごみが持ち込まれたクリーンセンターの廃材置き場=15日、和泊町瀬名

災害ごみの搬入も再開され、多くのごみが持ち込まれたクリーンセンターの廃材置き場=15日、和泊町瀬名

 15日、同センターには台風によって出たがれきなどの災害ごみや粗大ごみを積んだトラックが次々に到着。同組合によると、午前中だけで平日の約2倍に相当するトラック130台がごみを持ち込んだ。

 

 島内の各ごみステーション(収集場)も、朝からごみ袋が山積みの状態。和泊町和泊の女性(36)は「ごみが出せない間は全部ベランダに置いていたが、生ごみや紙おむつなどの臭いで窓も開けられなかった。やっと捨てられた」と話した。

 

 同組合の安田康彦事務局長は「センターへのごみ搬入を停止していた間、住民の皆さんには大変な不便をかけた」と陳謝。災害ごみの持ち込み期限が21日午後5時までとなっており、「しばらくは家庭用の燃えるごみや、災害ごみの処理を優先したい。それ以外の急がなくてもよいごみの持ち込みはその間、可能な限り控えてもらえたら」と呼び掛けた。