「ソーラ釣り」こっけいに 嘉鉄集落豊年祭、公民館前で

2018年09月23日

地域

嘉鉄集落豊年祭で今年も披露された伝統芸能「ソーラ釣り」=22日、瀬戸内町

嘉鉄集落豊年祭で今年も披露された伝統芸能「ソーラ釣り」=22日、瀬戸内町

 旧暦8月15日(9月24日)を前に奄美各地で豊年祭が開かれている。瀬戸内町嘉鉄集落(勝美壽光区長、105世帯)では22日、100回目となる豊年祭と敬老会が集落公民館前であり、今年も伝統芸能「ソーラ釣り」が披露され、会場を盛り上げた。

 

 ソーラ釣りは、サワラと舟の模型(木製)を使い、男性3人(漁師2人、サワラ役1人)が六調の伴奏に合わせて漁のやりとりを演じる。住民や出身者によると、1952年に地元漁師らが即興で演じたのが始まりで、現在では豊年祭名物として定着している。

 

 昨年に続き、榮文麿さん(62)、長謙三さん(64)、益尚久さん(63)が出演。会場いっぱいを走り回って逃げようとするサワラが釣り上げられるまでをユーモラスに演じ、会場の笑いを誘った。

 

 演技後、今年で引退する3人の出演者に、集落から感謝状が贈られた。3人は「若い世代が引き継いでほしい」と思いを語った。

 

 豊年祭では近年復活した青壮年団による伝統芸能「鎌踊り」が披露されたほか、相撲や婦人会の踊りなど多彩な種目でにぎわった。