「英語ができる」街に 事業主らが会話レッスン 古仁屋「アクセスせとうち」

2020年01月18日

地域

和気あいあいとした雰囲気で、英会話を教えている「アクセスせとうち」=15日、瀬戸内町古仁屋

和気あいあいとした雰囲気で、英会話を教えている「アクセスせとうち」=15日、瀬戸内町古仁屋

 瀬戸内町古仁屋の大人向け英会話教室「アクセスせとうち」は2019年9月に開講し、町内の事業者代表ら10人が自身の仕事や町のPRで使える英語を学んでいる。教室を立ち上げた講師の同町在住宮田朋子さん(41)は「奄美の世界自然遺産登録を見据え、古仁屋を『英語ができる街』にしたい」と話している。

 

 宮田さんは愛知県出身で17年秋にIターン。「奄美の魅力である人の温かさを外国人に感じてもらうためには会話が必要」と、18年間米国で仕事をしていた経験を生かし教室を立ち上げた。教室では同町教育委員会の外国語指導助手チャック・コレニーさんがアドバイザーを務める。

 

 教室は週1回90分で全20回。内容はあいさつから始まり、接客の流れ、奄美、瀬戸内町の観光案内、店の紹介など、受講生が普段の仕事で使える英語が中心だ。18回目となる15日の教室では「奄美の名物」をテーマに、外国人観光客に鶏飯や三献、シマ唄を説明する例文を学んだほか、例文を使った応用の仕方も教えた。

 

 受講生の酒店経営義永卓也さん(56)は「奄美が世界自然遺産に登録されたら、多くの外国人がこの町を訪れることが予想される。翻訳機器も進歩しているが、やはり自分で商品の説明などはしたい。今後も継続して学んでいきたい」と話した。

 

 宮田さんは「地元の人が地元の良さを英語で伝えられるようになり、数年後には外国人に『古仁屋だったら英語が通じる』と認識されるようになるのが目標。受講生はそれなりの授業料を支払い、英語を身に付ける覚悟のある人ばかり。みんなで街を盛り上げたい」と声を弾ませた。

 

 「アクセスせとうち」では3月開講の第2期生を募集中。問い合わせは電話0997(72)0278お茶の不二園、Eメールaccess.setouchi@gmail.comへ。